それでは、ここから文章による解説です。
選択問題の判断ポイントは3つ
・判断ポイント①:この問題は〇×どちらを求めているのか
・判断ポイント②:各選択肢は〇(正)×(誤)のどちらなのか
・判断ポイント③:ポイント1とポイント2を満たすのはどの選択肢なのか
一般的な判定ステップでは、1問ごとに、これら3つのポイントを順を追って判断して、進めることが多いかと思います。(設問1①②③、設問2①②③、~~)
でもそうすると、「選ぶのは〇(or ✖)だよ」を意識しながら、「この選択肢はマルなの?バツなの?」を判断しなきゃいけない。で、各選択肢のマルバツ判定を基に「答えの選択肢はこれだ」となる。(これ、選択肢の数だけ判断結果を憶えておいて、最終判定する人もいると思います。私もそうでした。)
ま、これ、優秀な人は処理速度の速さでカバーできるんでしょうけど、脳内メモリー容量の少ない私には、ちょっと時間的効率が良くなかったわけです。
最初は各選択肢が〇✖どちらなのかを、選択肢の文章の前にメモしてみました。でもスピード的には思ったほど変わりませんでした。
で、今回ご紹介している方法のように、判断ポイントごとに集中処理する方式に変えて、試して見たんですね。(①だけを設問1~設問31、②だけ設問1~設問31、③のみを設問1~設問31)
2回模試を受ける中で、間違いなく時間的効率アップしていると実感でき、本試験でも余裕を持って臨めました。
解く手順を分解して、同一作業だけを連続実行
分解後の手順、3つ
●判定作業1(この作業だけを連続実行)
・その設問はマル(正・適切)バツ(誤・不適切)の、どちらを求めているのかをチェック。
→ 〇✖を設問番号の左側にメモ。
●判定作業2(この作業だけを連続実行)
・各選択肢について、マル(正・適切)バツ(誤・不適切)チェック
→ 〇✖を各選択肢、文の左前にメモ。
※不明は△などの記号を。
●判定作業3(この作業だけを連続実行)
・最終判定、設問番号下の〇✖と選択肢の〇✖が同じものが答え。
→ 答えをズレないようにマーク
※△がある場合は、原則次の設問に進む。マークずれが心配な方は、この段階で再検討し、最終決定してしまっても良い。(若干効率は落ちる。どちらでも、やりやすい方法で。)
具体的手順のまとめ
手順を分解したことによるメリット
・判定ポイントが、明確かつシンプルになり、判断が簡単になった。
→その分スピードアップ
・繰り返し作業になり、慣れによる効率化があった。
→その分スピードアップ
・記号(△)を目印にピックアップでき、ウィークポイントを把握しやすくなった。
→※△のついた選択肢と間違えた問題を復習すれば良い。
31問×5選択肢=155なので、1選択肢について、たった1秒前後早くなっただけでも、3分近く時間が節約できる。つまり少なくとも、全体をチェックするぐらいの時間が捻出できる。
実際の受験状況・感想
ここでは、私の受験時の状況と、受験後の感想をまとめました。おひまな方だけどうぞ。
やっぱりおっさんはいなかった
某専門学校での受験だったのですが、そこは、一つの会場で午前は3級、午後2級を実施でした。お金がもったいなかったので、午後の2級だけ受験。
その日の会場は、やはり若い女性が多く、男性は20%ぐらいだったと思います。ただ、他の方の受験体験では、男性10%程度のところが多いようで、仕事が少ない田舎事情が反映されていたのかも知れません。
ま、女性が多いのは当然ですよね。議員秘書とかでもない限り、男性の秘書への道なんて、ほぼ閉ざされてますからね。
そんな中、ブルゾンにジーンズ、長靴で臨んだ(ほぼ)最高齢のおっさんには、場違い感が半端ではなく、再受験なんてあり得ないと、心底思いました。
その日、試験場は午後の直射日光がまぶしくて、部屋の中ほどにいた私は、おっさん権限で勝手にブラインドを下ろしてしまったのを覚えています。
試験は、一通り終えて、最後に全部見直しをしてもなお、ちょっと時間が余るぐらいで、余裕を持って終えることができました。感触的にも大丈夫そうだと思ってはいたのですが、後日合格通知を見たときは、やはりホッとしましたね。(当時は確かまだ、Web合否速報がなくて、発表までが長かったです。)
学んだことは意外と役に立つ
受験のために学んだ知識は、他の人の気持ちを考える上で、とても役立っています。これは、「秘書的思考法=他人の思いを深掘りする技術」でもあるからだと思います。
人付き合いなど身近な場面でも、マーケティングやセールス・接客などの仕事的な面でも、学んでおいて損はなかったと思っています。多様な考え方を理解することは、とても重要ですから。
実は私、販売営業の仕事を20年近く経験してきました。年間1億以上の個人売上げを維持してきましたが、一番大切だと思ったのは、「お客様のご希望をどれだけ深く理解するか」ということでした。
社会的経験の少ない若い方が、他の人の気持ちをおもんぱかるには、秘書検定の知識はとても役に立つと思います。
どうか、あなたも受験のための(その場限りの)暗記式トレーニングでなく、後々に生かせるラーニング(習得)をされることをおすすめします。
おまけ:これはPCソフトのプログラミング技術の応用
ここでは、なぜこのような手法を考えたのかをまとめています。時間のあり余っている方以外は読まないでくださいね。時間の無駄かもですから。
複雑な条件判定はロス多い
プログラムを組んでいて、(条件によりその後の作業を選択する)条件分岐という部分が、どうしても必要になります。
これはExcelなんかでも、IF文などで行っています。「もし~ならば…….」ってやつですね。
この「条件分岐」を一つの命令文に複数まとめると、解りにくくなるのと同時に、処理速度にも影響してくるんですね。なので、一つの命令文にまとめる方法と、(各条件ごとに命令文を作り)複数の命令文で同じことをさせる方法と、両方試して早いほうを選んでました。
〇×選択問題も判定部分が複雑
秘書検定の模擬試験を実際に受けてみて、解答にやけに時間がかかりました。そこで、効率的な方法をと考えたときに、上の文のことに思い至り、取り入れてみたらかなり効果が上がって、実際の試験の時も、時間的余裕を持って解答できたという次第です。
「学び」はあなたを助けます。
いろいろ学んだことが、いつどこで役に立つかはわかりません。一見ムダばかりにすら見えます。でもその「学びのDNA」は、あなたが気付かないところで、役立っているかもしれませんよ。
学べるのはチャンスだと思えば、大切な時間をムダにしないで済むのではないでしょうか。
この記事はライターの「おっさん」さんに、元記事をお願いしたのですが、年いってるってのはムダに生きてるワケではないんですね。ちょっと見直しちゃいました。
どうか、この記事があなたのお役に立ちますように。